一般社団法人 全国建築CAD連盟【AACL】

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各教育機関の取組み 〜学校探訪〜

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福岡県立小倉工業高等学校 (5/5ページ)

小倉工業高等学校
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■課題研究について詳しく聞かせて下さい

 3年生が1年を通じてじっくり取り組み、卒業前に2年生の前で発表します。ちょうど私がCADの課題を担当してまして、手書きの図面をCADにおこしたり、Jw_cadの2.5D機能で立体図を書いたりしています。 学校から頼まれて敷地図を書いたこともあります。今年の4月に4級を合格した生徒は、さらに建築の専門用語や図面の読み方を勉強して2級へ挑戦するという取り組みを課題にしていますね。

 そういえば、先日終業式がありまして、インターハイに行く陸上部や、水泳部と一緒に建築CAD検定の優秀賞も表彰されました。他学科の生徒も気になったようで私の所に聞きに来たりしましたよ。みんな出来が良かったので、表彰された生徒は「なんでお前だけ!」って軽くつっこまれてました(笑)

 最後にCADを教えていて、感じたことを。3年生の手書きの製図の授業で、CADが得意な生徒が「先生描きたくね〜」って言うんですよ。やっぱり一度CADを覚えてしまうと煩わしさが出てくるのでしょうかね。 私も気持ちはわかりますが、それでも笑って「手でも描けにゃいけんねん」と言ってます。まあその生徒は、それだけ得意で早く描ける自信があるんでしょうね。

 3・4級なんかはトレースなので正解は1つですけど、描き方のプロセスは幾通りもありますよね。指導して思ったのですが、同じサッシを描くにしても1つ1つ描き上げる生徒もいれば、複写や回転をうまく使う生徒もいるんですね。我々も思いつかないひらめきで手早く描き上げる生徒を見ていると、トレースといってもそういう発想のトレーニングになるのかなぁと。生徒は無限の可能性を見せてくれるので、我々教師も驚いています

 

 
■あとがき

 採点委員会では、完成度の高い図面の生徒さんが多くて驚きましたが、お話を伺って納得しました。多方面で様々な取り組みをされており、学校の姿勢や特色がとてもよく伝わって、楽しく聞かせて頂くことができました。

 



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