CAD演習教室。CADの機能や操作方法、そして実際の図面入力まで、CADに関する様々な知識をまなびます。
■建築CAD検定を導入された経緯は?
その後、jw_cadのWindows版が世に送り出されたのをきっかけに、CAD教育をしているのであれば、資格試験を目指したらどうかという機運がたかまり、今から13年前にこの建築CAD検定の導入を決めました。
生徒に目標を持たせることが一番の目的でしたが、まさに効果覿面で、生徒の興味の持ち方も習熟度もまったく変わっていきました。
現在の広島工業高校には8年前に赴任してまいりましたが、当然のようにこの検定試験を導入し、現在も生徒に果敢にチャレンジさせています。
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夏休みに実施のオープンスクール。中学生や保護者、中学校の先生などに、各学科の実習風景やクラブ活動を見学してもらうイベント。
建築科では施工実習とCAD実習を見学いただきました。施工実習(写真:上)、CAD実習(写真:下)
■建築CAD検定の受験に向けた生徒さんの様子は?
1年生からCAD実習があるため、生徒も早い段階で目標を定めることができ意欲的に取り組んでいますね。基本的には個々のレベルにあわせて目標を決めますが、3級→2級という流れでステップアップする方が、基礎的な知識と技術を会得しながら成長できると考えています。中には2年生の春の段階で2級に合格する生徒もおりますし、2年生からはカリキュラムにRC造も入ってくるので、さらに上の准1級を目指す生徒も出てきます。
建築系の学科では、どうしても全国工業高等学校長協会の「ジュニアマイスター顕彰制度」の認証を得ている資格(得点が取得できる資格)が少ないため、生徒のほうも建築CAD検定には自然と力が入るようです。