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課題として与えられた建築図面(RC構造等)を、自らの建築製図知識とCADの経験を駆使し |
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たうえ、建造物の特性を理解した適切な判断によるトレース(模写)を行なってこれを完成 |
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させる。試験は実技試験で下記の例に示す建築一般図を4面作成する。 |
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<例> |
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・配置図、1階平面図、外構(S=1/200) |
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・2階平面図(S=1/200) |
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・基準階平面図(S=1/200) |
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・断面図(S=1/200) など |
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※建物の種類によって課題図面の種類が異なる場合があるが、全体の図面の分量は同程度である。 |
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(注)試験時間4時間10分の内訳は、CADシステムの設定で10分、課題図面の読み取り・入力計画 |
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で30分、作図を3時間30分とし、専用の「試験時間記録ツール」(時間管理ソフト)を使用し |
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実施します。 |
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出題例(142KB) |
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能力設定 |
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准1級は建築CAD検定試験の最高位の級で、『実社会で活躍するCAD技術者というレベ |
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ルを超えた、他に比して秀でた知識と能力を持ち備えるCADのスペシャリスト』と設定し |
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ています。試験では、過去の一級建築士国家試験の設計製図課題に準拠した密度と分量の |
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課題図面を、設計者の計画意図を読み取り指定時間内にCADシステムで全て完成させるた |
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めに必要なあらゆる能力が求められます。 |
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これは建築図面やCADシステムの機能に深く精通していることはもちろんのこと、CAD |
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操作のスピードとテクニックに関して極めて高い能力を持ち、さらに自らの経験や努力で |
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知りえた図面の作図工程の全体を読み解く力など、これらすべてを持ち備えた「総合力」が |
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が要求されます。すなわち実社会で通常必要とされるレベルではなく、実務上直面するあ |
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らゆる場面においてでも的確かつ正確に対応しうる卓越した能力を持ち備えているかが試 |
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されます。 |
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「1級」試験について・・・ |
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建築CAD検定試験に 『なぜ1級がないか』 とよくご質問をいただきます。これに対し |
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て『1級の実施は時期尚早でできない』 とお答えしています。しかし1級の能力について |
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は下記のような設定をしています。 |
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●複数のCADシステムを自由自在に操作できること |
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●異なるCAD間、他のジャンルのソフトとのデータ変換ができること |
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●ネットワーク技術の知識(サーバーやセキュリティなど)があること |
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●建築設計図に関する知識が十分にあること |
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●建築設計プロジェクトの中で設計図作成部門を統括できる能力があること |
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以上のように、建築設計能力は問わないが、CADおよびCAD周辺については十分な知識 |
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と操作能力を持っている人、すなわち『設計組織におけるCAD管理者(スーパーバイザー) |
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の役をこなせる人』が、1級として相当であろうと捉えています。 |
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しかし、その試験方法や採点方法も環境が整っていないため実施の予定はいたしており |
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ません。よって資格試験として実施が可能な級として、准1級を最高位として位置付けて |
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います。 |
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